vol.02

訪問リハビリ担当セラピストより「対応を丁寧にする大切さ」

恒例。院長から発信賞が贈られた、訪問リハビリ担当のセラピストの記事です。
今年の初夏に担当させて頂いた患者様で、先日緩和ケア病棟で亡くなられた患者様についてのお話です。

自宅で転倒され、整形外科的手術を受けられた方で、元々癌があり、余命宣告も受けていた患者様でした。

訪問していた時点では、癌による呼吸機能の低下は無く、酸素も使用されていなかったので、術後のリハビリは順調に進んでいた方でした。

ただ、癌があることを認識されていたため、余命に対する訴えが多く、精神的に不安定になりやすい方ではありました。

その為、リハビリ中の訴えをしっかりと傾聴し、話を聞く姿勢を大切にしました。
その方が先日亡くなられ、すごく残念に思っていましたが、その方より手紙を頂きました。
亡くなられた方より手紙を頂くのは初めての事でしたが、僕だけでなく担当したリハビリスタッフに対する感謝の手紙でした。

この患者様より教えて頂いたのは、毎日、たくさんの患者様と関わりを持つ中で、「その時その時の会話や接する対応の仕方を丁寧にすることの大切さ」を改めて気付かされました。

皆さんも毎日の業務が忙しいと思いますが、改めて、患者様と接する時の対応の仕方や声掛けの仕方に気をつけて頂けたら、より良い医療サービスの提供ができると思います。
亡くなった方からのメッセージを共有していただき、職員の心に響いた記事でした。