vol.04

検査技師より「『つくたべ』でジェンダー平等を考える」

院長より推薦の発信賞、第4弾のご紹介をします。

今回は検査技師からの投稿です。

皆さんは、現在放送中のNHK夜ドラ『作りたい女と食べたい女』をご存知でしょうか。

日本のドラマではあまり取り上げられなかった女性同士の恋愛を描いたもので、『つくたべ』の愛称で親しまれている人気漫画が原作です。
料理を作ることが大好きな野本さんと、美味しいものをたくさん食べたい春日さんが同じマンションに住み、出会い、仲を深めていく物語です。

作りたい野本さんは、自分の好きなことをやっているだけで、「家庭的でいいね。」とか「いい奥さんになれるね。」といった、作ることが家や男のためのように言われることが嫌で、‘ただ作りたい’を受け入れてくれる春日さんに出会えて本当に良かったと涙ながらに話していました。

食べたい春日さんは保守的な家庭で育ちました。
食事では父と弟はおかずが一品多い、母と春日さんは不出来なものや小さいものを食べなければいけないなど、小さい頃から食事に差をつけられていたこと、また弟は遊んでいるのに春日さんは台所の手伝いをしなければならなかったことなど、家族の中に序列があることに疑問をもっていました。

この回を観ながら、無意識のうちに自分に植え付けられている価値観に気づきました。
料理が好きな友達には反射的に「男性の胃袋つかめてええやん」とか言ってしまっていたし、私が小さい頃実家ではお風呂が沸けば祖父から順番に入る、ご飯も祖父のものから準備し食卓に並べるといった習慣がありました。

NHKはこれまでも社会的なドラマをいくつか放送しており、そのたびに色々と考えさせられています。
『つくたべ』の今後の展開が楽しみです。