昨年末に行われた病棟のクリスマス会についてお知らせします。
ラウンジでは外部ボランティアさんによる電子ピアノの生演奏が行われました。
クリスマスメドレーや懐かしの昭和歌謡などが1時間ほど演奏され、車椅子やベッドで集まった患者様やその家族は聴き入っておられました。
心地良すぎてベッドで寝息を立て寝入っている方もいらっしゃいましたが、耳の不自由なA様は両耳の後ろに手を添えて身を乗り出しながら演奏を楽しみ、童謡の“ふるさと”をリクエストし、指でリズムをとっていました。「耳はほとんど聞こえんけど、音が指から体に入ってきて感動しました。」と笑顔で話してくれました。
ほとんど寝たきり状態だったB様は娘さん付き添われ、歌詞を口ずさみながら過ごしていました。
「こんなにしっかりとした母の顔を見られるのは久しぶりです。」と喜ばれた娘さんの様子が印象的でした。
やはり生演奏の力は素晴らしい!! 私も皆さんに共感し、気持ちが温かくなりました。
このような機会を提供してくださったボランティアさんに感謝します。
病棟スタッフは業務に追われ、協力が難しいこともありますが、入院中の患者様やご家族がここの病棟に来て良かったと感じたり、笑顔になれるよう環境を整えていきたいと思います。