原田院長より「今朝のがすてきな記事だったので発信賞をあげといて」とメールがあったので、記入した職員に院長自前の図書カードを進呈し、許可を得たのでご紹介します。
「実家の父がやっと免許を返納してもうすぐ1年。
スーパーも病院も近いし、私がフォローするのはお墓参りや法事くらいかな・・と安易に考えていましたが甘かった。
お盆と正月、春秋のお彼岸には各地に点在したお墓を参る。
高齢ゆえ2回に分けることもある。
年がら年中お墓参りに追われている気分。
そしてお中元・お歳暮の注文をしにデパートへ。
季節の変わり目には毛布を洗うからとコインランドリー。
父の謎こだわりで、うどんの天かすは宇多津の〇〇〇〇、鰆の押し寿司は〇〇の道の駅・・などと言い、その都度出動。
しばらくは医療機関に勤める私に遠慮していましたが、最近は出かけると父が「お昼ごはんはどうするんや?」と必ず言うので、密にならないお店をネットで必死で探します。
この1年でわかったのは、私の知らない所で彼らは彼らなりの生活を楽しんでおり、免許を返納したら、それができなくなるからあんなに抵抗していたのだという事です。
「年寄りなんやからそんなに行くところないやろ!」とか「タクシー使ったらええやん!」とか悪態をついていた自分を反省し、今は、高齢の両親にできるだけお楽しみを諦めない人生を送らせてあげたいと思っています」
高齢者の事故の報道は続きますが、交通アクセスの問題は高齢者の方のQOLに関わってきます。
広い意味でずっと「心身ともに健康に」過ごしてもらうために、免許返納後の移動手段について、国や自治体でなんとか解決してもらいたいものです。