vol.15

「障害を持っていても普通に暮らす」を支えたい

今年9例目の院長、事務長、総師長の発信賞に輝いた事務職員の記事です

障害児・者に関わることは私のライフワークである。
障害児・者にスキーを経験させる「ひまわり学校」に高校生ボランティアで参加して以降、「障害を持っていても普通に暮らす」を支えたいと考えてきた。

当院の発達グループでの当事者や親御さんとの交流は20年を超す。
4年前に沖縄のきれいな海で泳ごうと有志で沖縄旅行を決行した。
次の目標に向け、長めの飛行機に乗れること、親の体力があるうちにと3泊4日の北海道旅行を企画した(患者会活動ではあるが、皆さん自己負担)。

旭山動物園、札幌ビール園でのジンギスカン、小樽観光、温泉。
北海道なのに連日35度を超える猛暑の中、17組総勢44名が食べて飲んで北海道の景色を心に刻んだ。
何よりも当事者たちの満足そうな表情をみて余暇を楽しむ姿、常に仲間を思いやり行動する姿を見て、バリアやハンディは超えるもの、超える機会を作ることだと感じた。
個人的には身近な24時間テレビだった。

温泉に入らせたいが、母と成人男性の参加だと介助の必要な方は温泉に入れない…どう実現するか?
「お風呂プロジェクト」として父親たちが他人の息子も一緒に面倒をみて入浴させる。
介助が必要な方、LGBTQなどの対応を考えたら、「男湯」でも「女湯」でもなく「どなたでもどうぞ」の浴室を作ってほしい。
バリアフリーはまだまだ遠い。

「次はどこへ行く?」と親御さんの期待を受け止め、貯金を決意した。

(写真の掲載は保護者の方の許可を得ています)