vol.16

患者様にすだち湯のおすそわけ

今年10例目の院長、事務長、総看護師長推薦の発信賞に輝いた看護師の記事です

先日医師よりスダチ狩りのお誘いがあり、同じ病棟の看護師とそのこどもさんと参加しました。

2時間ほどかけて徳島県の山間の秘境に到着しました。
初めてスダチの木を見たのですが、2メートルくらいの木で鋭い棘が付いていて収穫はとても苦労しました。
楽しかったのですが、木の棘と戦い、傷が付いたスダチは捨ててと選別もしながら3~4時間程度、黙々と作業しました。
手元だけでなく頭上の木にも棘があるので、棘との戦いで農家さんは大変な作業をしているんだなぁと改めて感謝の気持ちを持ちました。

さて、スダチを使った料理と言いますと何を思い浮かべますか?
まぁそうは言ってもスダチがメインになる料理はほぼありませんよね。香りや酸味を楽しむ、またはお肉やお魚と言ったメイン素材を引き立てるサブ的な役割。あると嬉しい、無いとさみしいそんな立ち位置と言いますか。まぁ、私たち医療者も患者さん(メイン)を引き立たせるためのサブ的な立ち位置ですよね。
出しゃばりすぎる事無く、メインを引き立たせ援助する、そんな看護ができれば、そして患者さんが元気になっていって頂けたら嬉しいですよね。

たくさんのすだちを病棟に持参すると、みんなで持ち帰っても余りそうでこれをどうするか考えました。

ある看護師が「すだち湯にしてみたらどうだろう」と提案し、患者様の入浴介助時にすだちをぷかぷか浮かべてみると大変喜ばれました。

看護師の棘と戦ったがんばりが、患者様へのお裾分けになりました。