vol.25

「CSRを考えてみる」

今年度一人目の院長、事務長、総師長推薦記事で、今回は内科外来の主任さんの投稿です。

最近知ったことを一つ報告です。
みなさん、CSRってご存知ですか?
最近多くの企業のホームページなどで目にすることが増えた言葉で、「企業の社会的責任」のことです。

一つ例でお伝えすると、パチンコ屋のダイナムは、NPOのひとり親支援イベントに業務として位置づけ社員が参加して協力しています。
それは、ひとり親や貧困などに少なからず関わったしまうことのあるパチンコ屋としての地域への責任の果たし方であり、気になる親子のゲートキーパーになるための取り組みのようです。

病院に「企業の社会的責任」って何よ?って思いますか?
すでに地域に対して断らない医療を実践することが社会への責任かもしれませんが、例えば大学病院だと教育・研究機関としての責任も追加されるように思います。

では平和病院ではどうだろう?って考えたときに、「困っている患者さんを取り残さない」「人権を守ること、平和を守ることへの取り組みをやめない」などが責任なのかもしれません。

それは一見、病院の仕事?医療の仕事?と関係ないように感じることもあるかもしれませんが、CSRの活動は今を考えるよりは、この先のことを考えて取り組んでいくもので、目に見えづらいものなのかもしれません。

でも、その行動の積み重ねが、今の私たちの病院のベースにあるんだろうなぁって、最近ようやく読み始めた「みんなで学ぶ医療福祉生協」でも感じます。
SDGsなんて言われる前から誰ひとり取り残さない活動を行ってきた歴史があるってすごいですよね。

病院が継続できることで、地域の人を取り残さない医療ができ、満足度があがれば病院の価値もあがる。
そうすれば、病院は継続できることで、雇用が守られる。
これぞ、地域、利用者、病院(そこで働く職員も)の三方良しですね。