vol.28

ケアの倫理を問うドラマ

今年度4例目の、院長、事務長、総看護師長推薦の検査技師の記事です

皆さんはNHK朝ドラ『虎に翼』をご覧になっていますか。
このドラマは、日本初の女性弁護士・裁判官になった三淵嘉子氏をモデルにして制作されたオリジナルストーリーです。

男尊女卑と世間に深く根付いている多数派の価値観がテーマかと思いますが、毎回多くのことを考えさせられます。
昭和初期、戦前の日本では女性は結婚をして家庭に入るのが当たり前で、行き遅れて嫁の貰い手がなくなることは極めて惨めなこととされていました。
主人公の猪爪寅子(いのつめともこ)はそんな価値観の両親に無理やりお見合いをさせられていましたが、なんやかんやあって弁護士になるため大学女子部への進学を決めます。

大学在学中に経験する女性の立場の弱さ、同級生の女子たちが背負う“女”としての苦悩には心をえぐられ、こんなにも女性は虐げられていたのかと驚きの連続です。
高等試験合格後も女性であること、独身であることが邪魔をしてうまく仕事を受けられず、社会的信頼を得るために結婚をします。

虎に翼とは「強い者に、さらに強さが加わる」という意味で使われることわざだそうです。
今週は日本国憲法も出てくるようです。

今後の寅子の活躍が楽しみです。