vol.35

「沖縄の基地問題から思うこと」 医事課事務

研修で沖縄に行く機会があったので、そこで学んだこと、感じたことを少し書こうと思います(あくまで個人の感想です)。

沖縄と言えば基地問題が今なお継続しており、現地の方、民医連職員も現在進行形でこの問題と戦っています。ただ、どうしても「大変そう」「頑張って」というどこか他人事のような感想を持ってしまう方も多いと思うのですが、実はまったく他人事ではなかったりします。
これにはアメリカと結んでいる「地位協定」が大きく関係しており、この協定についてざっくり説明すると、「アメリカが望めば日本のどこにでも基地をつくることができる」というものです。
つまり極端な話ですが、明日急にアメリカが「香川にも基地を作りたい」と言えば、香川にも基地を作ることが決定します。
そう考えると沖縄の基地問題は日本国民にとって身近な恐怖だと思います。
協定で決まっている以上、政府でそれを突っぱねることもできず、できたとしても今の政府はアメリカに言われたらなんでも受け入れると思います。
その理由として、日本はアメリカ以外に特別仲良くしている国もないので、「アメリカに見放されたらどうしよう」という恐怖心があります。
ただそれならオスプレイ一機(諸経費込みで200億円ほど)を買うお金で、もっと他国との外交を頑張ってくれと思います。
どんなに基地や高性能な兵器がたくさんあっても、個人的には原発を2か所ほど攻撃されれば日本は終わりだと思っているので、戦争を見据えた軍事費より、戦争を起こさないための外交費のほうがよほど有意義だと思います。

今の政府は何を良しとしてあんなお金の使い方をしているかほとんど理解できないので、せめて物価が高騰する中で生活費のやりくりを頑張っている国民と同じ程度には、大切に、まっとうにお金を使ってほしいと願うばかりです。