vol.36

「SDHの視点で広い視野をもって対応したい」 医事課事務

今年度9例目の院長・事務長・総看護師長推薦の発信賞に輝いた記事で、今回は医事課の若手職員です。

先月、ジャンボリー実行委員会で佐藤医師による「ねこからわかるSDH」というテーマでSDHに関する学習をおこないました。
今までSDHという言葉を耳にすることはありましたが、それがどういったものなのかはあまり理解できていませんでした。
「健康の社会的決定要因」といっても具体的に何を意味するのかが分からず、なんとなく自分とはあまり関係のないものだと思っていました。
しかし、学習後、SDHは社会全体が影響を受けているもので、自分も例外ではないことを知りました。

学習会では飼い猫と野良猫の例がでてきました。
それぞれに寿命の差があるのは頑張りが足りないのではなく、周りの生活環境が大きく異なっていることが関係しています。
いつでも安心・安全で食事に困らない飼い猫に対し、野良猫は常に危険が付きまとい、緊張やストレスが絶えない環境で生活をしていることが多いです。
このように、1つの視点で全てを判断しようとするのではなく、背景には何があるのかなど広い視野を持って考えることが必要だと学びました。

 

医事課で勤務をしていると様々な患者様が来院されますが、自分の常識にとらわれずにあらゆる可能性を考慮して、複数の視点からアプローチをすることが大切だと強く感じました。
このように、何か症状や生活で困っている患者様が来院された場合、この人はただ頑張っていないだけだと見かけだけで判断してしまうのではなく、生活環境や金銭的問題など別の要因があるかもしれないと広い視野をもって対応をすることを心掛けたいです。

医事課職員としてできることは少ないかもしれませんが、適切に聞き取りをおこない必要に応じて担当の部署に繋ぐなど少しでも役に立てるように行動しようと改めて決意しました。
まだ2年目で知識も経験も少ないですが、先輩職員から学びを得ながら少しずつ成長をしていきたいです。