先日、丸亀市の市立資料館で10月12日から11月17日まで公開されていた、丸亀藩主・京極家の家宝である刀『ニッカリ青江』を見に行ってきました。
ニッカリ青江の名のゆかりは、にっかり笑う幽霊を切ったとされています。
私が刀に強く興味を持ち始めたのは、とあるゲームの影響です。
刀から見る歴史、刀の思いを想像すると、歴史がさらに面白く感じるようになりました。
さて、その『ニッカリ青江』は、ある武士から柴田家に所有が移り、柴田勝敏に打ち勝った丹羽長秀から豊臣秀吉に献上され、大坂冬の陣での和議のお礼として京極忠高に与えられ京極家にやってきました。
刀は言葉で語ることができませんが、私が知っているわずかな刀の情報、歴史の知識だけでも、『ニッカリ青江』は歴史を語りその世界へ誘ってくれます。
真田丸からの発砲や、刀で戦う武士たち様子など大坂冬の陣の様子が目に浮かびます。
言葉を発しない刀でも歴史を語るとこができます。
では、言葉を持っている私には何ができるのか。
私は民医連に努めて十数年が経ち、その間に先輩たちから民医連の看護を学んできました。
まだまだ民医連の看護を十分に体現するには至りませんが、先輩方に教えていただいた患者様やご家族に関心を向け寄り添う看護を後輩たちに伝え続けていきたいと、細身でスタイリッシュで、そしてどこか妖艶に見える『ニッカリ青江』の前で考えていました。