今年11例目の院長・事務長・総看護師長推薦の発信賞に輝いた、病棟師長の記事です
月2回の師長会議で毎回最初に「よかった」こと報告をしています。
私は良かったことがあると忘れないように手帳に書き留めています。
今回はこの1年間での4病棟での「よかった」報告をいくつか紹介したいと思います。
★転医時に急変して心肺停止で来られ人工呼吸器管理となった患者さま。
面会に来られた奥さまや娘さまに「後悔が残らないように一緒にケアしませんか?」と声をかけ、爪切りや清拭を一緒に行ってもらいました。
奥さまより「娘2人に爪切りしてもらうこともないから嬉しいね」という言葉が聞かれたり、「家族としても心構えができました、(最期)間に合わなくても後悔がありません」と看取りに対して受け入れに対する声が聴かれました。
忙しいなかでもこのような家族ケアのできるスタッフが素敵だなと感じた事例です。
★終末期患者様で、遠方でなかなか来られない娘さまが面会に来られた時に、娘さまに「患者さまと一緒に写真を撮りませんか?」と勧めたそうです。(照れくさいと断られたそうですが)
大人になると家族と写真を撮る機会は減ってくるので、思い出として形に残る物を提供できればとの思いでの提案だったそうです。
私はこのようなは発想なかったのでハッとさせられた出来事でした。
★患者さまのお誕生日のお祝いを継続しています。
ケアカンファレンス時にご家族より「誕生日当日に来院できずにお祝いできなくて、本人に申し訳ないと悔やんでいた中、スタッフからお祝いしてもらったことを知って嬉しかった」と泣いて喜んでくれたそうです。
そのことをケアカンに参加した退院支援看護師よりスタッフ全員に一斉メールで報告がありました。
ご家族に喜んでもらえたことももちろん嬉しかったですが、それを皆にフィードバックしてくれた退院支援看護師が素敵だなと思いました。
このような素敵な関わりができるスタッフが私の自慢です。