vol.54

「他職種の思いやりに感動」 看護師

働き方改革の一環として、看護師は日勤と夜勤でマスクの色を分けています。
勤務時間を過ぎてからの患者様や医師からの依頼は夜勤者にお願いし、勤務終了後はできるだけ早く帰ろうという取り組みです。

看護師以外の他職種には理解して欲しいなぁと思いますが、緩和ケア病棟では時間外に多職種と関わることがあまりないので、マスクの色分けの効果があるのかないのかは実感していませんでいた。

ところが!です。
ある日、私は夜勤後の9時30分頃に、ナースステーションの入り口付近にいました。
そこへレントゲンの病棟撮影に来た放射線技師さんに声をかけられ、画像箋を渡して病室を伝えました。
すると「もういいよ、帰ってね。ありがとう」と声をかけられました。
「えっ、何で?介助は?」と思いましたが、放射線技師さんは私が夜勤の色のマスクをしていたので、そういう声かけをしてくれたのです。

すごい!他職種にもこんなにも浸透していて、サラッと気遣う言葉が出るなんて!と感動しました。

心の中では思っていても、なかなか言葉にするのは難しいこともあります。
マスクの色分けが残業時間の短縮になっているかはわかりませんが、労いの声かけがしやくすく、コミュニケーションツールとして役立っており、働きやすい環境が作られていると実感しました。

スマートな労いの声かけ、ありがとうございました。