vol.66

「辺野古支援で学んだこと」 病棟看護師

院長・事務長・総看護師長推薦の発信賞に輝いた、若手病棟看護師の記事です

「『全日本民医連 第54次辺野古支援・連帯行動』のため沖縄へ研修に行かせていただいたので報告させてもらいます。

1日目は嘉数(かがず)高台公園に行き普天間基地・オスプレイの展望、沖縄戦地・慰霊碑を見学しました。
オスプレイなどの訓練機が飛行している場面に遭遇し、ガイドが騒音で聞き取れず中断されたりと騒音の状況や住宅街と飛行場の近さを体感できました。
嘉数高台公園には弾痕の塀の一部や陣地壕が残っており文字や言葉だけでは伝わらない戦争の悲惨さを感じることができました。

 

 

 

 

2日目は辺野古ゲート前での座り込み運動後にテント村へ行き、前日に参加者全員でメッセージを記載した檄布を手渡しました。
辺野古ゲートでの座り込み運動は1月24日時点で2014年7月7日から3855日、命を守る会の闘いとテント村座り込みは7586日にも及んでいます。
「建設反対」や「ジュゴンを守れ」などの書かれた看板を持ち反対運動の歌を歌っている姿を見て、その長い期間にも負けず座り込みを続けられている方たちの力強さを感じました。
ホテルへ着いた後は別館へ移動し、グループワークでそれぞれの班がこの研修で学んだこと、感じたことをクイズや寸劇、川柳などの形式で発表し合い大変盛り上がりました。

3日目は糸数(いとかず)アブチラガマと沖縄県平和祈念資料館を見学しました。
アブチラガマは自然洞窟のことで戦争時に住民の避難指定場や日本軍の地下陣地・倉庫として使用されていたそうです。
3つの空気孔から入る灯りと蝋燭の灯りのみの足場の悪い中で、日常生活や負傷兵の看護を余儀なくされ攻められたことや、南部への撤退命令が出た時に重症患者は置き去りにされるなど人としての扱いを受けさせてもらえなかったことに驚きました。

沖縄と言えば首里城や国際通り、美ら海水族館など観光名所がたくさんあり、うちなータイムと呼ばれる独特な文化があるなどのんびりとした場所だと思っていました
今回の研修で過去の戦跡や現在の米軍基地の問題についてなどの話しを聞き、現地の方はオスプレイ墜落事故があったりと常に危険と隣合わせの日々を送っていることを知ることができました。
個人では行かないような場所に行ったり話が聞けたりして、とても有意義な時間を過ごすことができました」