vol.67

「平和への想い」 医師

小さい頃から戦争反対のシャワーを浴びて育ちました。
家庭環境もそうだったのですが、私の生まれ育った大阪府摂津市は人口8万人の小さな市ですが、すごくまじめに平和教育が行われていました。

小学校の行事だったか、親に連れられて行ったか忘れましたが、「対馬丸」や「パパママバイバイ」、「はだしのゲン」のアニメを摂津市民文化ホールの映画館で見て、小学校の夏休みど真ん中8月6日の登校日には、「青い空は」「折り鶴」「キョウチクトウの花」を合唱しました。
市の中学生平和使節団(各年で各中学校から10人が選抜される)では無料で沖縄に連れて行ってもらえ、街のど真ん中に米軍基地があることを知りました。
素直だったのでいつしか戦争反対一色の少年ができあがっていました。

ときはすすんで、身近に起こった阪神大震災をきっかけに医師を志し、運良く医科大学へ進学し、医ゼミや医学連の活動をつたって高松平和病院へ就職しました。

いま毎週月曜日に、病院前でウクライナ・ガザ、戦争反対のスタンディングし、その場所に昨年末に9条の碑が建ちました。
医師である前に一人の社会人・日本人であり、戦争反対・平和の実現のためになにかできる環境にいることを幸運だと思っています。

「Think globally ,act locally」
世界平和・非戦の誓いを実現し、そのみんなの思いを医療に活かしていきたいと思います。
戦争する国作りが着々と進められようとしているこの時代において、一人ひとりの行動が大きな力になると信じています。