vol.74

「チームのちからで元気になられた患者さま」 総合診療医

以前、平和病院に救急搬送され入院していた患者さんが、退院後私の定期外来に来てくれています。

その方はアルコール依存があり、家族はおらず独居で、おそらく酩酊し自宅で動けなくなっていたそうです。
搬送後誤嚥性肺炎と褥瘡がみられ入院となりました。
アルコール離脱せん妄があり、元々の生活習慣も関係あるのか嚥下機能が低下し、歩行もままならず、肺炎加療後もしばらくリハビリが必要でした。

約2か月の入院で食事や杖歩行ができるようになり自宅へ退院となりましたが、退院後また飲酒をして同じような状況になる可能性があり、私含め様々な職員が心配していました。
退院後も褥瘡処置が必要で訪問看護に入ってもらい、飲酒の件も含めて見守りをお願いしました。
退院後数回飲酒がありましたが、ある時からすぱっと禁酒されました。

現在はしっかりした足取りで外来受診され、自炊し、健康によいお勧めの食材を聞かれたりして以前と見違えるようです。
褥瘡治癒後も健康観察のため訪看に入ってもらい、その訪問を楽しみにしてくださっているようです。

たくさんの職種の方が関わってくれた患者さんで、この場を借りてご報告します。
退院後患者さんはお元気で、褥瘡も綺麗に治りお酒もやめられました。
入院中や外来対応、様々ありがとうございました。