私には先月100歳を迎えた祖父がいます。
祖父は、昔から自治会の旅行や寄り合いなど地域との交流にも積極的に参加したりとてもアクティブで社交的人柄でした。
そんな祖父ですが、近年の足腰の衰えから昨年免許を返納し、今年の春にはペースメーカを入れて少し年齢の衰えを感じるようになってきたようです。
心不全もあるため私が下肢の浮腫みに対し「こんなに足腫れていたらしんどいでしょ。」言うと、「戦争での経験に比べれば大したことない。」と決まって言うのです。
大正14年生まれの祖父は、18歳で青年兵に志願し長崎で海兵をしていたそうです。
戦争の話を今でもしてくれるのですが、祖父の戦争の話を聞いて一番驚いたのが、小舟で沖合に停めている船に数人で物資を取りに行っている際に敵軍の飛行機が飛んできた時の話です。
とっさに船の下に潜り込み身を隠したそうですが、銃弾が水中に隠れていた祖父達にめがけ発射してきたそうです。
その際に銃弾が水中に何発も横をかすめていったと語ってくれました。
映画やドラマの中の話のようですが、想像するとただ怖いなと思いと今でも当時のことのように語ってくれる祖父がいることを嬉しく思います。
そんな祖父がボケないよう日課にしていることがあります。
それは、毎日新聞を読みテレビ欄をみてその日に見る番組を書くことだそうです。私より字が上手くとても小さい字で書いているので、驚かされると同時に、ファイリングして「こんなに溜まった。」と自慢げに話す祖父が可愛いなと思います。
また最近では朝晩が少し涼しくなったので畑で簡単な農作業をしているのですが、近所の人が来て話をしている姿をみるといくつになっても人との関わりを持つことは大切だなと感じています。
100歳まで元気に生きるという目標を達成した祖父ですが、来年の1月に初めての曽祖父になることを楽しみにしているそうです。
今は一緒に住んでいないですが、少しでも元気なうちに時間を作って会いに行き、ひ孫の成長を生きがいに一日でも長生きしてくれたらなと思っています。

