「読んでいて涙が出そうになりました。そして最後がしっかりとピリッとまとめられて素晴らしい記事でした。病院の重責を担って日々奮闘している事務長室の仕事に感謝です。」という院長推薦の
発信賞に輝いた記事です。
「昨年の話になりますが「ケアの倫理café」を学習しました。
学習しているときに思い出していたのは数年前の出来事でした。
「息子が1歳のとき肺炎でA病院に入院しました。
入院が決まったのは夜の11時。
苦しそうな息子を抱っこしながら看護師さんから入院の説明を受けていました。
説明を聞きながら、息子の体調のこと、これまでの看病のこと、これから病院に泊まり込むこと、翌日の出席が必須の研修のこと、家族への連絡などが頭をよぎり、とにかく疲労感でいっぱいでした。
ふと説明が途切れて顔を上げると、看護師さんが私に手をさしだしながら
「息子さんを抱っこしておくので、なにか食べるか飲んできますか?」と声をかけてくれました。私は言葉に感謝し息子をお願いして1人で温かい飲み物を飲むことができました。
学習後に振り返って気づいたのは、私はこの瞬間、看護師さんからケアを受けていたということです。
病気の息子をケアしている私が、看護師さんからケアされたのです。
学習にあった「誰もがケアする人であり、ケアされる人でもある」という言葉を体験した瞬間でした。
数分でしたがこの時間は、息子と自分を守るのは自分だけでないことに気づかせてくれた大切な時間でした。
ケアの必要性に気づき支えてくれた看護師さんに、改めて感謝しています。
あわせて感じるのは、看護師さんからの言葉は経済的な価値では表せないことです。
学習でも触れられていたように、ケアは資本主義になじみにくい側面があります。
だからこそ医療や介護、保育などを担う人たちの待遇や給与は政治や社会が中心になって改善される必要があります。
残念ながら何も声を上げなければ、自然に改善されるとは思えません。
これからも組合員さんや地域、そして政治への働きかけの機会をもち、声を上げることが大切だと思いました。」

