vol.11

緩和ケア病棟看護師より「患者様にとって心地よいケアを考える」

今年度5例目の院長、事務長、総看護師長推進の発信賞に輝いた職員の記事です。
今回は緩和ケア病棟看護師の投稿です。

2月から5病棟に異動となり、早4ヶ月が経ちました。
今まで急性期病棟や包括病棟で業務をしてきて、看護の内容が治療しつつ元の生活に戻るための調整から、5病棟では身体的・精神的な痛みを取り除き現在の生活を支え最期には家族様と共に寄り添うのが看護だと感じました。
また、患者様の生活歴を深く知る機会も多く、どのように生活をされてきたのか知ることで入院中も同じような環境や生活が出来るような調整を行う大切さも知りました。

先輩からよく「患者様にとって心地いいと思うケアを考え実践する。」という言葉を聞いていましたが、私は時間で行う点滴や内服介助などの看護も大事だが、一つ一つのケアを通して発する患者様のさりげない言葉や行動にも察知し、声かけやケアを行うように心がけるようにしています。
そこで自宅ではペットをいっぱい飼われていたこと、好きな物を食べて過ごしてきてたこと、若い時は仕事一筋だったことなど普段見ることの出来ない患者様の一面に触れ、その瞬間笑って過ごす時間が楽しいなと感じます。

看取りの経過は千差万別。
しかし悲しい雰囲気の中にも、家族様から患者様に対して「ありがとうで。」や「今まで頑張ってきたね。」という言葉に、患者様はこんなにも愛されていたんだなと思う場面もあります。
これからも、患者様の全ての苦痛を取り除き1日でも長く穏やかにまた安心して過ごすことができるような関わり方、家族様にも寄り添えられるような看護ケアを提供し「ここに来て良かったな。」と思ってもらえるよう、スタッフ間で切磋琢磨していきたいです。


(写真は緩和ケア病棟スタッフの写真です)