vol.50

「患者家族の立場に立ってわかったこと」 病棟看護師

今年度14年目の院長・事務長・総看護師長推薦の発信賞に輝いた、病棟看護師の記事です。

「最近家族が手術をしました。
今まで患者家族側になることはほぼ無かったため、本人も不安だったと思いますが私も大変不安でした。
看護師だからと私に手術や入院生活のことを聞き、頼ってくれることが多かったのですが、私は実施する手術のOP患者を担当したことはなかったので2人で調べながら手術に向けての準備をしました。

手術日当日、術後説明を受けましたが予定時間よりも2時間遅れ主治医が想定していたよりも少し手強い手術だったそうです。

手術終了の連絡を待っている間手術が失敗して危ない状態になっているのではないか、もしかして私が終了時刻を誤認していたのかと色々考えながらスマホの前で正座していましたが、無事成功し特にバイタルも問題ないと聞きやっと足を崩せました。

順調に回復し退院出来ると聞いた日はうれしさの余りビーフシチューとハンバーグを作って、「今日帰ってきたら食べてね!」と言いましたが、病み上がりの身体には少々重いメニューだったと思います。
喜んではくれましたが後で考えると申し訳なさでいっぱいでした。

現病棟に配属になってからOP患者を受け持った事はあったため、その様子は何となく予想がつきましたが、家族側がこんなにも大変(特に心が)だということが身をもって体験できました。

今回の経験を踏まえて、患者家族にも配慮のできる看護ができればと心から思いました。